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【Cocoa SDK 9.0.0】リリース!

Article by: Philipp Hofmann

 
 

Cocoa SDK 9.0.0 をリリースしました。新機能と変更点をご紹介いたします。

前回のメジャーバージョンアップから、ずいぶんと時間が経ちました。前回のメジャーリリースであるバージョン 8.0.0 が公開されたのは、2023年1月16日のことです。その後、57回のマイナーアップデートと47回のバグ修正リリースを経て、ついに新しいメジャーバージョン 9.0.0 をお届けする時が来ました。

 

なぜ今なのか

私たちの最小サポート OS バージョンはかなり古くなっており、その結果、一部のユーザーが望まないほど多くの Xcode の警告を目にするようになっていました。「互換性は絶対(Compatibility is King)」を少し重視しすぎていたようです。だからこそ、メジャーアップデートを実施し、サポートする最小 OS バージョンを引き上げるのに最適なタイミングだと判断しました。

 

 

今回はどのようなリリースなのか

バージョン 9 は「メンテナンス系メジャー」リリースです。

具体的には以下の通りです。

  • 最小 OS バージョンの引き上げ
  • いくつかの機能をデフォルトで有効化
  • 多くの細かい API の問題を整理

 

アップグレードは簡単に行えるはずです。…そう言ってハマるのがお約束ですが。

 

 

知っておくべき変更点

バージョン 9 における変更点のほとんどは、「プラットフォーム要件」「デフォルトで有効になった機能」「以前から予定していたクリーンアップ」の 3 つに分類されます。

主要なポイントは以下の通りです。

 

サポート対象の最小 OS バージョンを更新

サポートする最小 OS バージョンを引き上げました。

  • iOS: 11.0 → 15.0

  • tvOS: 11.0 → 15.0

  • macOS: 10.13 → 10.14

  • watchOS: 4.0 → 8.0

  • visionOS: 1.0(変更なし)

 

ツール群 と デフォルト設定

 

 

パッケージマネージャー と SDK

SPM 経由でソースからコンパイルする方法は再び動作するようになりましたが、現時点では公式にはサポートしていません。

しばらくの間、Carthage のサポートが正常に機能していませんでしたが、現状多くのチームが依存していないことが明確になりました。そのため、正式にサポートを終了します。

内部ビルドを最新に保つための新しい SDK として SentryDistribution を追加しました。Emerge Tools の ETDistribution に相当する、Sentry 版です 🚀

変更箇所の完全なリストはさらに長くなります。すべての詳細を確認したい場合は、移行ガイド または 9.0.0 の変更履歴(changelog) をチェックしてください。

 

 

バージョン 9 へのアップグレード

お使いのパッケージマネージャーを更新して、バージョン 9 の最新版を使用するようにし、移行ガイドを確認して変更が必要な箇所があるかチェックしてください。ほとんどの環境では、これだけで作業は完了です。

 

 

バージョン 8 はどうなるのか

バージョン 8 の機能開発は終了し、今後は重大なバグ修正のみをリリースします。引き続きバージョン 8 を使い続けることもでき、バージョン 9 へのアップグレードを強制することはありませんが、可能であれば最新のメジャーバージョンに更新することをおすすめします。

 

 

アップグレードの準備ができたら

準備ができたら、ぜひバージョン 9 を試してみてください。皆様がこの SDK を使って何を作るのか、私たちも楽しみにしています。もし何か不具合があったり、少しでも違和感を感じた場合は、Issue を作成してください。解決に向けて全力でサポートいたします。

 

 

Original Page: Cocoa SDK 9.0.0 has landed

 

 




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