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ゲームコンソール向けクラッシュレポートが正式リリース

Article by: Bruno Garcia

 

TL;DR:主要なゲームコンソール向けのエラーモニタリングとクラッシュレポートが、正式に利用可能になりました(加えて、Unreal Engine SDK v1.1 もリリース)。これ以上の説明が不要でしたら、以下はスキップして、『リリースに含まれるものは?』のセクションにジャンプしてください。

10年以上前、ある顧客が自分のPlayStation 3のゲームに Sentry をハックして組み込みました。そこから時を経て、Sentry はいまでは Web、モバイル、デスクトップを横断して数千ものゲーム開発者をサポートしています。

欠けていたピースはなんでしょうか。

それはコンソールです。開発者からの要望を受けて、私たちはそれを実現しました。今年初めにベータとして提供を開始した後、主要なすべてのプラットフォームでコンソールサポートが正式リリースとなり、開発者が優れたゲーム体験を構築・提供するための新たな道を切り拓きました。これでスタジオは、クラッシュダンプに溺れることなく、構築・ローンチ・成長に必要なツールを手に入れることができます。

さらに、Unreal SDKUnity SDKカスタムエンジン向けの Sentry Native SDK とも緊密に統合され、すでに大規模な本番環境で稼働しています。

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「Sentry のクラッシュレポート機能は、私たちが VALORANT を Xbox Series や PS5 コンソールでローンチするうえで不可欠でした。Riot 規模で対象とするすべてのプラットフォームをサポートするカスタムクラッシュ収集ソリューションを構築するのは、非常に複雑になっていたでしょう。Sentry はその問題を解決してくれたため、私たちはプレイヤーにより良いゲームを届けることに専念できるのです。」— Daniele Giannetti, Riot Games Inc.

 

 

リリースに含まれるものは?

このリリースにより、開発機や市販デバイスを問わず、致命的・非致命的イベント(完全なネイティブクラッシュ対応を含む)の全コンテキストを一元的に取得できるようになります。

もはやクラッシュダンプを手動で取得したり、リキャップサーバーを立てたり、プラットフォームごとに複数のクラッシュレポートツールを使い分けたりする必要はありません。

リリースに含まれるもの

  • 可読性の高いスタックトレース:問題が何で、どこで発生したのかをすぐに特定できる
  • 組み込みのシンボルサーバー:デバッグファイルを直接  Sentry にアップロード可能
  • カスタムシンボルサーバー対応:単一かつ統一されたフォーマットを含む、多様なシンボルサーバーレイアウトをサポート
  • タグとデバイスコンテキスト:コンソールモデル、ビルド番号、リージョン、デバイスの状態などを取得し、特定の地域、リリース、ハードウェアで問題が発生しているかどうかを把握可能
  • クラッシュ時のスクリーンショット:問題が起きる直前にプレイヤーが何を見ていたかを正確に確認できる


注意
:Sentry のゲームコンソールアクセス対応は有料機能です。価格や詳細は検証プロセスの中でご案内します。

 

 

仕組み


Xbox
  • 対応ハードウェア:Xbox Series X、Xbox Series S、Xbox One
  • クラッシュ取得方法:Sentry Native を Xbox 向けに移植したものを利用することで、開発機および市販デバイス上で致命的・非致命的イベントを収集できます。


アクセス:
Microsoft Game Development Kit(GDK)ミドルウェアへのアクセスをリクエストすることで、Sentry の利用を開始できます。詳細はドキュメントをご参照ください。


Nintendo Switch
  • 対応ハードウェア:Nintendo Switch、Switch 2
  • クラッシュの取得方法:Sentry は Nintendo とのファーストパーティ統合を提供しており、市販デバイスと開発機(devkits)の両方からクラッシュを直接 Sentry に送信できます。これは Nintendo Developer Portal 内で設定可能で、ゲーム側に変更を加える必要はありません。SDK は任意で、タグやコンテキストの追加、非致命的イベントの収集が可能になります。
  • アクセス:SDK へのアクセスを得るには、Nintendo Developer Authorization フォームを通じてリクエストしてください。詳細はドキュメントをご参照ください。

 


Unreal Engine SDK v1.1

Sentry の Unreal Engine 向け SDK v1.1もリリースしました。これにより、C++ や Blueprint のデバッグがより簡単になります。Windows、macOS、Linux、iOS、Androidに加えて、ゲームコンソールでも自動クラッシュトラッキングをネイティブにサポートしています。詳細はドキュメントをご覧ください

 

 

クラッシュレポートの始め方

クラッシュはプレイヤーの信頼を損ないますが、Sentry を使えば、プレイヤーをゲームに留めることができます。現在では、Web・モバイル・デスクトップ・コンソールを横断してエラーを検知できる統合プラットフォームをご利用いただけます。Unreal、Unity、Godot、またはカスタムエンジンで開発している場合でも、安定したビルドをより早く出荷し、不具合のデバッグにかかる時間を削減して、プレイヤーの熱中を維持するために必要な可視性を得ることが可能です。

初めて Sentry をご利用になる方は、私たちがどのようにゲーム開発者の皆さまを支援しているかをご紹介するページをご覧頂き、是非無料でサインアップしてください。

 

Original Page : Crash reporting for gaming consoles is now Generally Available 

 


 

IchizokuはSentryと提携し、日本でSentry製品の導入支援、テクニカルサポート、ベストプラクティスの共有を行なっています。Ichizokuが提供するSentryの日本語サイトについてはこちらをご覧ください。またご導入についての相談はこちらのフォームからお気軽にお問い合わせください。

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