Article by: Bruno Garcia
Sentry はすでにご利用中のツールと直接統合され、Unity、Unreal Engine、Godot においてリアルタイムのクラッシュおよびパフォーマンスインサイトを提供します。
Unity:Sentry の Unity SDK により、C# のエラー、ネイティブクラッシュ、複数プラットフォームにまたがるパフォーマンスのボトルネックを検出できます。自動エラートラッキング、スクリーンショットの添付、オフラインキャッシュ機能によりデバッグが簡単になり、プレイヤーのデバイスがオフラインであっても重要なクラッシュデータを失うことはありません。(ドキュメント)
Unreal Engine:PC、モバイル、コンソール向けに開発を行っている場合でも、Sentry の Unreal Engine SDK はエンジンレベルでクラッシュやエラーをキャプチャします。Unreal の組み込みクラッシュレポーターと統合されており、すべてのコンソールでシームレスに動作します。(GitHub)
Godot:Godot を使用した開発においては、Sentry は専用の SDK を現在開発中です。これにより、作業フローを中断することなく、エラーの検出とパフォーマンスの向上が可能になります。(GitHub)
ご使用のエンジンが何であっても、Sentry はプレイヤーに影響が及ぶ前に問題を特定し、修正する手助けをします。
プラットフォームをまたぐデバッグで足を引っ張られるべきではありません
ゲームが PC、モバイル、コンソールなどさまざまな環境で動作する一方で、異なるプラットフォームにわたるクラッシュの追跡は非常に困難です。たとえば、Android では発生する問題が iOS では正常に動作することもあり、PlayStation 上でのクラッシュが開発マシンでは再現できない場合もあります。Sentry はあらゆるの荷プラットフォームにおけるエラーとパフォーマンスを一元的に監視することで、このような混乱を整理します。
すべてのプラットフォームを一元管理するダッシュボード
Windows、macOS、Linux、Android、iOS、PlayStation、Xbox、Switch におけるクラッシュやパフォーマンスの問題を一か所で確認できます。散らばったログを探し回ったり、プレイヤーからの報告を待つ必要はありません。すべてのエラーに完全なコンテキスト
何が起きたのかを推測で済ませるのは終わりにしましょう。Sentry はスタックトレース、パンくずリスト、デバイス情報、さらに Unity や Unreal Engine のゲームにおけるスクリーンショットまでも提供し、クラッシュ発生直前の状況を正確に把握できるようにします。
より速く修正し、より賢くデプロイ
どのクラッシュが最も多くのプレイヤーに影響しているかを把握し、優先順位を付けて対応できます。また、リリースの健全性を追跡することで、問題の早期発見・対応が可能です。
ゲームのモニタリングとデバッグを始めましょう
Unity や Unreal Engine プロジェクトへの Sentry の導入は簡単です。統合することで、エラーやパフォーマンス問題に関するリアルタイムのインサイトを得ることができます。プレイヤーに影響が及ぶ前に対処し、スムーズなゲーム体験を維持することができます。
Unity で Sentry をセットアップする
- Sentry SDK をインストールする手順
- Unity プロジェクトを開く
- メニューから Window > Package Manager を開く
- 「+」ボタンをクリックし、「Add package from git URL」 を選択
- 次の URL を入力
- 「Add」をクリックしてパッケージをインストールします。
- Sentry を設定する
- インストール後、上部メニューから Tools > Sentry に移動
- Sentry ウィンドウで、プロジェクトの DSN(データソース名) を入力
- 必要に応じて、Traces Sample Rate を設定してパフォーマンスモニタリングを有効にするなど、その他の設定を調整
- セットアップの確認
- Sentry がイベントを正しくキャプチャしていることを確認するには、テストスクリプトを追加します。
- このスクリプトをシーン内の GameObject にアタッチし、ゲームを実行します。Sentry のダッシュボードを確認して、イベントが記録されているかを確認してください。
より詳細な情報については、Sentry の Unity ドキュメントを参照してください。
Unreal Engine で Sentry をセットアップする
Sentry プラグインをインストールする
- GitHub のリリースページから 最新の Sentry Unreal Engine SDK をダウンロード
- ダウンロードした内容をプロジェクトの Plugins ディレクトリに展開
- Plugins フォルダが存在しない場合は、プロジェクトのルートに作成
- Unreal Engine プロジェクトを開くと、エディタが新しいプラグインのバイナリを再ビルドするよう求めてくるので、許可してください。
- Sentry を設定する
- Unreal Editor で、Edit > Project Settings に移動
- 下にスクロールして、Plugins > Sentry を開く
- Sentry の DSN、Organization Slug、Project Name を入力
- 必要に応じて、クラッシュレポートの有効化や環境設定など、追加の設定を行う
- セットアップを確認する
- 統合をテストするには、コード内で意図的に例外を発生させることができます。
- ゲームプレイ中に CauseCrash 関数を呼び出します。クラッシュが発生したら、Sentry のダッシュボードを確認して、イベントがキャプチャされているかを確認してください。
より詳細な情報については、Sentry の Unreal Engine ドキュメントを参照してください。
Godot で Sentry をセットアップする
このブログ記事の公開時点では、Godot 用の Sentry SDK はまだベータ版です。進捗状況は以下で確認できます。 https://github.com/getsentry/sentry-godot
独自エンジンを使用する場合
プライベートエンジン:Sentry の C 言語で完全に記述されたネイティブ SDK を使って、独自のエンジンに Sentry を統合することができます。
どこにいるプレイヤーにも、快適なゲーム体験を
バグやパフォーマンスの問題は避けられないものですが、それによってプレイヤーのゲーム体験を台無しにする必要はありません。
お使いのゲームが PC、モバイル、コンソールのいずれであっても、Sentry はクラッシュの追跡、遅延の診断、問題の迅速な修正に必要な可視性を提供します。Unity、Unreal Engine、Godot との深い統合に加え、Windows、macOS、Linux、Android、iOS、PlayStation、Xbox、Switch といった主要プラットフォームを広くサポートしています。
Sentry はプラットフォームをまたいだデバッグにおける“唯一の信頼できる情報源”として機能します。もうログを探し回ったり、プレイヤーからの報告を待ったりする必要はありません。Sentry が、プレイヤーのゲーム体験が損なわれる前に問題を発見し、修正する手助けをします。
Original Page: Maintain smooth game play with Sentry’s game engine support
IchizokuはSentryと提携し、日本でSentry製品の導入支援、テクニカルサポート、ベストプラクティスの共有を行なっています。Ichizokuが提供するSentryの日本語サイトについてはこちらをご覧ください。またご導入についての相談はこちらのフォームからお気軽にお問い合わせください。